私は夜9時以後のテレビは見ない。しかし昨夜9時のNHKはちゃんと見た。腰痛の新常識。
何をやっても治らない、手術してさえよくならない慢性腰痛は、脳が作っているのだそうだ。痛みに対する恐怖心が、腰痛を長引かせる原因なのだという。
それは聞いたことが有るけれど、昨夜のテレビはより納得できる説明だった。
私の腰痛はほとんど治っていて、キッチンに立っていられる。それは脳に間違いをさせなかったかららしい。
腰痛持ちの人たちに、「お腹を突き出して後ろに反りなさい」と指示されていたのにはびっくり。
私はそれを毎朝十数回やっている。起きてトイレに行く迄、腰は伸びなくて、よたよたよたっと前かがみのまま歩く。
でもトイレから出たら、何かにつかまって、後ろ反りをして、天井を見る。深呼吸しながら。
この姿勢で、痛みが増すことも痺れが出ることもないから、何度も繰り返して、腰が伸びたら家事を始める。
誰に教わったでもなく続けて来たのは、起き抜けに腰が伸びなくて、前のめりになるから。腰を曲げるのが一番嫌いで、常に背筋も腰も伸ばして歩く癖がついて居るためだろう。それが良いことだったようで今腰痛はほとんどおさまって居る。
恐怖心と安静が一番悪い。
怖がらずに動かすことが大事。これが原因不明の慢性腰痛に、対処する方法らしい。
だけど、私は原因不明の腰痛ではない。5個の腰椎全部の周辺に異常があり、5番は滑り症でずっこけているし、腰椎部分の椎間板は全部潰れてややはみ出して居る。脊柱管狭窄だ。腰痛の原因はMRI画像にはっきり見えている人なのだ。
でも、役者の笹野さんのMRI画像を見た先生が、椎間板が少し潰れていたりしても、それは老化現象でこれからどんどん悪化すると言う心配は少ないとのこと。気にしないで歩けば良いらしい。笹野さんはストレッチを再開して具合が良いと言う。
そんなことは知らなかったが、私は昔からよく歩く人で良かった。
今回は膝の話はなかった。
私の膝は最近また水が溜まったようで、腫れて時々痛む。でも次の診察日迄病院に行く気はない。水を抜いてもらわなくても自然に吸収するから。
痛い時だけ湿布して、構わず歩き回る。歩こうと言う気が起きる限り歩く。帰りに歩くのが嫌になる日も有る。乗りたくなってもバスは滅多に通らないし、流しのタクシーもいない。ちょっと無理しすぎかなとも思う。でもこれが良いらしい。
数年前、長年患っていた右膝内側の半月板変性断裂のカケラが、関節内をうろちょろして、激痛になって、とうとう人工膝関節置換術を受けることに決めたとき、右膝の痛みは突然消えた。だから手術はしなかった。
その後左膝にも激痛が来て手術を予定、紹介先の病院に行く前に痛みが半減した。だから手術はせず、自然に快方に向かっている。
カートを押さないと歩けない不安定さは耳石や、三半規管の方の問題なのだろう。
階段をまともに降りられないのは、半月板の損傷と靭帯損傷が有るのだから仕方がない。
私は「恐怖心を持たない」から、だんだん楽になって来たのだと思う。「歩けなくなったらどうしよう」などと心配したことがない。なるようになるし、なんとかなるさと思って居る。
歩けなくなったって、民話は語れるさ、と思うから心配しないのかも。
来月で84歳だもの、足腰以外は元気なんだから、このぐらい故障があってもまあ良いんじゃないかな。
志帆たちちびっこのサッカー教室では、自分たちで小さなゴールを運びます。
楽しそう!
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