これも兄に聞いた話です。日本が無条件降伏をしたとき、中国大陸には多くの兵士や民間人が取り残されて居ました。武装解除され、行動の自由を失ったとき、武器を持たない兵士達は全くの別人になりました。これからどんな目に遭わされるか、どうやって日本に帰れるのか、いままで痛めつけてきた中国民衆にきっと報復されるだろう・・・不安だけが渦巻いて、いまにも絶望しそうな弱い庶民の姿になっていたのです。
そのとき蒋介石総統がラジオで勝利宣言をしました。(注。当時の中国を支配していたのは、
今の政権では有りません。共産党とは対立する国民党がまだ中国の支配者でした)
後に台湾に追いやられることになる蒋介石は、毀誉褒貶の格差の大きい人ですが、誇り高いカリスマでもありました。
彼は勝利宣言をした後、『我が国民は襟度(プライド)を保ち、日本人に対して“怨みに報ゆるに 徳を以ってせよ”(報怨以徳)』と呼びかけました。彼の命令は徹底し、軍も報復することなく、武装解除した日本軍と民間人を整然と帰国させました。
酷い目に遭わされることも無く、復員船で帰国できた兵士達は、あれほど蔑視していた中国人に対し大きな好意を抱きました。満州ではソ連軍に酷い目に遭わされ、シベリア抑留と言う不当な扱いを受けた人々が多く居たのに、中国からは安全に故郷に帰れたのですから、これは大変有り難いことでした。
蒋介石総統が、こういう方針で日本に国家賠償も要求しなかったことに対して、後年その思惑を色々かんぐる向きもありますが、兄は中華民族の誇りをかけて『報怨以徳』と言ったのだろうと信じています。ここで敗者に追い討ちをかけたら恥になる。中華民族の名に恥じない行動を世界に示そうと願ったのだろうと。
こうして中国人民は誇りを保ち得たし、日本人は無事帰国出来たのです。
蒋介石の国民党が台湾に逃れ、そこで色々な問題も生じたようですが、やがて日本は中華人民共和国と国交を結ぶ為に国民政府(台湾)と国交を絶ちました。そのとき「義理に反するなあ」と感じたのは私だけではなかったと思います。
近所でも梅が咲きました。
私は目下、民主党を嵌めたのは誰か、何の目的かを知りたいです。
嵌められる甘さも論外だけど、嵌めたやつには何か目的があるはず。
メールなんか偽物でも何でもかまわないけど、裏の真相はどうなのさ?
ガセネタだと最初から言った小泉さんが、メールは偽物だと前もって知っていたと言うから胡散臭いなあ。
民主党を陥れたのは誰や?