日刊ベリタに
兄の記事が掲載されました。
慰安婦問題で、何故、今、アメリカ議会が?と疑問に思われた方も有りましょうが、これは、戦後派の今の為政者達が、日本に都合の悪い歴史の事実を、極力隠蔽しようと、見苦しい動きをするからでしょう。
国会議員とも有ろう者が、44人も集まって、ジャ-ナリストも加えて、アメリカの新聞に、従軍慰安婦を国家権力が強制連行したという記録がないと、馬鹿げた意見広告を出し、恥の上塗りをした。
日本の恥では有りませんか。事実は厳然としてある。恥ずかしいがいまさら消しようはない。
それなのに、いつまでもじたばた、馬鹿な宣伝をする。
戦後、ドイツは、ナチスのやったことを、悪として徹底的に弾劾した。
日本は、おとなしくアメリカに従いながら、慰安婦問題がごく一部しか戦争犯罪とされなかったのを良いことにして、事実に目をつぶり、自然に忘れてもらおうとしてきた。問題にされる毎に謝るだけで、できればいつまでも問題視しないで欲しいと願ってきた。
何故今、アメリカでなのか・・・という前に、昔あったことを、若い世代に教えず、戦争の歴史の総括を避けて来た日本のあり方が、見当違いな意見をもつ、国会議員を作ってしまったのではないか。たった62年前までの話、生存者がいる以上、有ったことを無かったとは言えない。でも無かったと言いたがる日本。
沖縄戦で,住民の集団自決に軍の関与を認めない文部科学省。教科書検定で、軍の関与はあいまいにされ、沖縄の生き残りの方々がとんでもないと声を上げている。
でも来年の教科書は、曖昧なままでしょう。
沖縄の人は全員知っている事を、内地の高校生に教えなくて済むのか?。
中国の若者は、日本軍がもたらした被害を克明に学んでいる。増幅されてもいるだろう。
何も学んでいない日本の若者は、中国の若者と話が出来ない。ちゃんと知っていれば「そこはちょっと、違うんじゃないか」と反論も出来るが、無知ゆえに、一方的に言われっぱなしになってしまう。
昭和20年までの戦争の歴史を、裏も表もきっちり学ばなければ、国際感覚は育たない。
沖縄の事さえ、臭いものにふたをしてごまかそうと言う為政者の姿勢は、慰安婦を忘れさせようとする態度と同じ。
そうして国は、平和憲法を変えようと躍起になっている。かつての大日本帝国が犯した過ちを踏襲しかねないと、私たち戦争体験者は恐れています。