昔のマンションは人間関係が今より濃厚だったようで、30年あまり前に出来た、駅に近い5棟のマンション群にお住まいの方々は、お稽古事など、それぞれのグループで楽しんで居られるそうです。
その中に、歴史の講義を、ご近所の老先生から受けて居られたグループがあります。
その先生が90歳を超えられたので、お元気ですが最近引退され、息子さんが引き継がれたのだそうです。
外部の生徒も含めて女性中心の28名のグループ、ウチのマンションからもお一人参加されています。今日はその方に誘われて私も見学に伺いました。もう一人見学者が居られましたので、来月から生徒は30名になります。公民館で、月一回 第二火曜午前中の集まりなので、「ニ火会」と言うそうです。
久々にノートを取るのがとっても楽しかったです。
前回の続きだというお話は・・・日本人と西洋人では感じ方が違う。
日本人は虫の音をめでる・・・その音(ね)と言う言葉を英訳できない。サウンドでもノイズでもないから。
欧米人に鈴虫をプレゼントしたら迷惑がられるだけだろう。
樹木は、傷ついても自然に治癒する力を持っている。日本人は樹木の生命力に畏敬の念を抱いてきた。自然と語ることのできるのが日本人だ。今の時代に、その感性を呼び醒ましたいものです。
さて、今日からのお話は「開国150周年」で横浜などが賑わう年なので、いきなりペリー来航に話を進めたい、とのことでした。
日本の歴史で特に重要な転機は、「大化の改新」「頼朝が鎌倉幕府を開いた事」「黒船来航、開国」の3回だと言える。(それぞれ、政治形態に大変化をもたらした)
薩英戦争や馬関戦争で、欧米列強の軍艦から砲弾を浴びせられ、高額の賠償まで取られて痛い目にあった日本は、欧米に追い付こうと、軍艦や大砲を急ピッチで造り始めた。
「明治になる以前に、既にアメリカの海軍力の7割ぐらいの、艦船と人材を持ち得ていた」とは驚きでした。横須賀の造船所を作った幕府は大したものだったのですね。明治になってますます海軍力をつけ、日清日露の戦争に勝ったため、太平洋戦争になっても、まだ時代遅れの巨艦ばかり造って、大敗した。
ほかのお話は、いまや世界の国々が「保護主義」になっている。それを続けると世界中がたち行かなくなる。昔も、そのようになったあげく、世界大戦が始まった。いま又、当時のような雰囲気が感じられる。という心配なお話もありました。
一方、アメリカで特許を申請するのは、日本人が一番多い。太陽光発電、風力発電に、日本の技術は欠かせない。昔軍艦を作ったように、日本の技術力は最高なので、技術立国を重要視すべきだ。などのお話も聴けました。楽しい事が又一つ増えました。
休憩時間に奇妙なお菓子が配られました。なんとスペイン製のネズミ型のグミ。なんか楽しいですね。