日曜日は、私にとって特売の買いものデーだし、お花見に行く予定も有りません。
浅井久仁臣氏の「私の視点」が届いたので、転載します。
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~○-○ 浅井久仁臣の 国際情勢ジャーナル 2009年4月5日号
浅井久仁臣は30年間に亘り戦(紛)争を追い続けてきたジャーナリスト。
イラク戦争、パレスチナ問題等をテーマに全国各地どこでも出向きますので講演等ご相談下さい。
http://www.asaikuniomi.com
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【私の視点】北朝鮮のロケット発射から考える日本の外交
北朝鮮のロケット打ち上げに日本が振り回されている。
4日、防衛省は二度にわたり、「発射された」と誤報を出し、日本全国を混乱に巻き込んだ。
浜田防衛相は、「情報伝達の不手際」と謝罪したが、つくづく日本には危機管理能力が欠如していると実感させられる。これでは危機管理能力がどうのこうのと言う以前に、軍部の中枢にいる連中に危機意識が決定的に欠如しているとしか言い様がない。
これで、日本の防衛能力はまたまた世界の笑いものだ。大恥をかいたことになる。金正日もしてやったりと、ニンマリしたに違いない。
こんな軍隊で国を守れると思ったら大間違いである。
今回のミサイル騒ぎを俯瞰してみていると、北朝鮮のロケット発射に、日米軍部や米軍事産業が乗っかり、自分たちの利益を確保しようと“お祭り騒ぎ”をしていることが分かる。
自衛隊は、防衛予算の削減を危惧している。平和な空気が日本列島を、またその周辺に漂えば、この大不況の中で、軍事費削減の声が強まるのは目に見えている。だから大騒ぎをするのだ。
また、米国は迎撃システムという、その効果がまだ実証されていない高価な“おもちゃ”を少しでも売りたいのが見え見えだ。
そんな事情があるから、北朝鮮をいつまでも追い詰めておき、“暴走”させようとしているのではないか。今回のミサイル騒動を見ていると、私はそんな気がしてならない。
日本のマスコミ報道に触れていると、まるで世界の関心が北朝鮮のロケット発射に集まっているかのように感じられるだろうが、欧米のマスコミは一部を除いて、今回のロケット騒ぎを大きくは扱っていない。ニューヨーク・タイムズにしろワシントン・ポウストにしろ、主要ニュースにすらならないのが現状だ。それは、ただ単に、「極東のことは二の次」と思っているからかもしれないが、日米政府の目論見を見抜いているからではないかとも思える。
確かに、人工衛星用だか軍事ミサイルだか分からぬが、北朝鮮のロケット打ち上げ計画は不愉快極まりない。民が飢えに苦しむ中で、大尽遊びもいい加減にしろと言いたい。
北朝鮮に理解を示す人たちは、いや、これは大尽遊びではない。これによって国家の威信が保たれ、なおかつ(武器輸出又は、技術供与によって)国に利益がもたらされているのではないかと言う。また、核を含む北朝鮮の軍事力が日米との重要な取引カードになっているとも主張する。
確かに、これまでの日米の動きを見ていると、そんな虚像に過ぎない北朝鮮の悪あがきに乗せられている(乗っかっている?)のが良く分かる。だから、北朝鮮側は、少しでも取引カードを増やそうとするのだ。
もうこんな御遊びはどちらも止めるべきだ。
昨日のNHKの特集で、ハーヴァード大学の教授だったと思うが、日本への提言で「外交が最大の安全保障であることを理解するべきだ」と語っていたが、これは私の持論でもある。
日本はこれを機に、米国とは距離を置き、幅広い視点から国際問題を捉えなおして、諸外国から「日本外交」と賞賛されるような道を歩むべきである。それこそが、地域の安定をもたらすのだ。
アメリカの軍事戦略に惑わされ、失態を演じて世界の物笑いの種になるのはもう今回を最後にしたい。
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浅井久仁臣の
「暇があったら、遊びにおいでよ『私の視点』」
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先ほど、スーパーの前でお野菜を選んでいたらポケットラジオから北朝鮮のミサイルが11時半ごろ飛んだというニュース。そこで店内に入らないで聴いて居たら、日本上空を通過したと言うので、ほっとしました。
でも2段目が予定より手前に落ちたそうで、果たして成功したのかどうか?そして何を飛ばしたのか、成功したならそれを買いに来る国があるだろうし?気にかかるところでは有りますね。