行ってきました。半年ぶりに都心まで。幸いにも、昨夜の雨風は止んでいました。
8時54分のバスは10分遅れてきましたが、たっぷり余裕を取っていたから駅には予定の電車の15分前に着きました。そこで予定より11分早い電車に乗って見ました。一度乗り換えが増えるだけだし、少しは早くつくだろうと思ったら、小竹向原で待って乗り換えたのは、11分後だった電車でした。11分差なら予定の電車を待つべきだと知りました。
とにかく、昭和26年以来の友達と、予定通りに会場で会えました。
三越本店の「杉野宣雄展 押し花20年のあゆみ」
凄い混雑で、全国にお弟子さんが多いことが解る会場でした。いろんなグループが、騒々しいほど集まっておられました。展覧会場でおばさま方が大声でしゃべるのも珍しいことでした。
脚が痛んで、途中で自前の椅子に座ってしまいましたし、押し花アートをちゃんと習ったわけではないから、手法は全然解りません。私が見ていたのは構図と色使いです。好きだなあと感じる作品も、いろいろありました。
そうして、はがきのキットを買うために長い行列に並ばなければなりませんでした。
このキットの作り方は、先日習ったし、お花も付いているから簡単です。
隣の部屋では「2010年 報道写真展」が開催されていました。
今年って、ずいぶんいろんなことが有りましたねえ・・・
海底火山の爆発で、海の色が変わっている様子を空から撮った大きな写真が印象的でした。
2月、チリの地震や津波の被害は、ひとごとではありません。
山崎直子さんが、宇宙に行ってきたのは4月だったんですね。
6月、小惑星探査機「はやぶさ」の、苦難の末の帰還は感動的でした。
政治屋さん達の写真にはむかつくものがやたら多かった・・・などなど、足を引きずって見物しました
お昼は、すぐ前のお蕎麦屋さんに入りました。落ち着いた雰囲気のお店でした。
とろろそば、美味しかったですよ。
三越の地下に戻って、買った物と言ったら「アミの塩辛」たったそれだけ。
後は2階の階段前の落ち着ける椅子で長話。
私たち世代の話と言ったら・・・若い人が就職できなくて食べていけないってなんでかしらねえ・・・私たちの時代は仕事が無くて大変だったけど、みんな何とかしてその日のパンを獲得していた。今なんて、物は豊富だし、求人も隙間には有る。時給が700円だろうと、嫌な仕事だろうと、とにかく真剣にやって見て、食いぶちを確保したうえで次のステップを狙おうという気概が無いのね。まじめに頭を使って働けば、何かは身に着くし、人柄を信用されることもあるはず。自分を磨くことを考えないで、食べていけないことを人のせいにするのはおかしい。
私たちの時代は、そんなこと言ってたらたちまち飢えちゃうから、からだ動かして働くしかなかったし、それが自分磨きになった。
世の中がどうだっていうけれど、敗戦後のインフレの世を生き抜いた14~15歳の労働者だった私たちには・・・今が、当時ほど厳しい時代だとはとうてい思えないわね。・・・という方に発展します。
彼女は75歳で独りぼっちですが、毎日ボランティアで忙しい。
地域の集会施設で老人たちの世話や、地域の子供たちの見守り、グループで毎年小学校に招かれて昔の遊びを教える・・・とにかく予定がぎっしり。
彼女の近隣では、60代のおじさんの多くが、さそっても「ボランティアなんて金にならない」「人と付き合うのはめんどくさい」と引きこもっちゃったり、パチンコや囲碁将棋だけでダラダラしているそうです。ボランティアやってみたら楽しいのにね・・・その点、うちの町の男性方は、ずいぶん熱心にボランティアやってる。そういう人は生き生きしてるわね。
最後に「貧乏神と福の神」「一つの願いと三つの約束」を聴いてもらいました。こういうお話が私たちは好きなのよね・・・と一致しましたよ。
帰りは5時のバスに乗れる電車で・・・半蔵門線が、田園都市線での人身事故で混乱していたそうですが、永田町までは問題なく、その後も順調に、5時過ぎ帰宅しました。
椅子付きカートを杖にして、都心に出かけても大丈夫でした。よし、これからまた、何かある度出かけましょう。