今日は高齢大学に消防署の方々がみえて、避難訓練と応急手当法の勉強でしたので、尋ね人でなく、このお話しにします。
前回は、AEDを習ったので、今回は煙体験と消火器と、あと怪我などの手当てや、お餅をのどに詰まらせないためには、飲み物を先にとることなど教わりました。
煙体験は初めてでした。まるで何も見えないから、手探りしかありません。無害な煙だからむせっかえることは無いけれど、見えないのは結構怖いです。本物の煙なら、目も喉も痛くなるから、何十倍もたいへんだと思います。
中に人がいても、決して入らず、出口を大声で教えることが大事だそうです。
冬は大腿骨頚部骨折が多いそうで,「横向きに転ばないよう、転びそうになったら、前に転びなさい。手を折っても、大腿骨よりは軽く済むから」とのこと、転ばないのが一番ですが・・・
片目の怪我でも、両目に包帯をする。片目が見えると、両方の眼球を動かしてしまうから、痛みを増すので、両方塞がなければいけない。
手の怪我は上に上げるだけでも止血効果がある。
突き指は、素人が引っ張ってはいけない。X線を見ながら医師が引っ張る必要がある。
などなど教わりました。
午後バスで買い物に行って、店内を1時間も歩き回ったけれど、脚は痛みませんでした。
【追記】小さなテントの偽物の煙の中をジグザグに歩かされただけで怖かったので、66年前の空襲を思い出した。
山の手空襲の夜、「油屋が燃えてる」と言う声がして、真っ黒い煙がなぜか横に這うように流れてきた。臭くてむせっかえる煙だった。顔の高さから、上一面覆いつくすように見えた。
南風だったから、西に走った。坂を下ったら、もう煙は追って来なかった。それでも走り出したら止まれなかった。広い練兵場に着くまでは。
やっと止まって、見回すと、どの方角の空も真っ赤だった。東京の山の手を、広範囲に点々と燃やした夜だった。じゅうたん爆撃ではなかったから、私たちが火に囲まれる事は無かった。
何もかも失ったと覚悟して朝を迎えたら、我が家は奇跡的に焼け残っていた。
本物の煙は、呼吸が出来ない。