語りの世界の大先輩、櫻井美紀先生の最晩年に偶然知り合えた私。数える程しかお目にかかる機会もなく、直接詳しい教えを受ける機会もないままでしたが、書かれたものを読み、言葉の端はしに示される、自由な語りのあり方を、学んで来ました。
2010年7月2日、先生は亡くなられてしまいました。
それからだいぶ後になって、先生は私に、郡山の愛弟子みゆきさんを引き合わせてくださったのです。
桜井先生はご自身のブログに、度々私のブログを紹介されていたので、読者になっていたみゆきさんが、コメントをくださったわけです。そこからメル友になり、先月には郡山のお話会にお招きいただいたわけです。
そのみゆきさんが、最近始められたブログに気になる記事が幾つもあるので、今日はリンクを貼らせていただきます。
気がつけば50代というブログです。
郡山の保育園にボランティアで行かれて、放射能のため外遊びが足りない子供達の現状を書かれています。
外で遊べない街に、子供達が避難もできずに暮らしていることの恐ろしさを思います。
みゆきさんは、医大の大学院博士課程に在学し、語りが子供に及ぼす影響力を研究されています。
絵本を読んでもらっている時と、お話を語って貰っている時とでは、脳の活発に動く部分が、違うのだそうです。
そういう事を博士論文にしっかりまとめなさいというのが、櫻井美紀先生の遺言だったそうです。
絵に頼らず、言葉だけで伝えようという私達語り手は、しっかりイメージを伝えなきゃいけませんね。