今朝は穏やかなのに、もやっているなと思ったら、突然猛烈な南西風が土埃を巻き上げ始めました。もう外には出られません。
民話の本を抱えて、お話選びです。
「二人になった孫」は楽しいかも。
網元の家に奉公に出した孫が、その晩から帰ってきてしまって、奉公は嫌だという。爺様も婆様も貧乏なので、孫によくよく言い聞かせ、美味しいものを食べさせて、奉公先に帰した。それでも孫は毎晩帰ってくる。毎晩同じことが続いたある日、昼間から「休みをもらった」と言って孫が帰ってきた。
「お前そんなに毎晩帰って来るようでは網元さんによう思われないぞ」と注意すると、孫はキョトンとして「今日初めて帰ったのに」という。
その晩、もう一人の孫が現れたので、ばれて、狸が姿をあらわして謝る。そのタヌキがあんまり可愛かったので、じい様は「せっかく来たんだから、ご馳走食べてゆけ」という。タヌキはまた、孫の姿になって、爺様婆様と、二人になった孫は、楽しくご飯を食べた。
優しいお話。
夜語りにはもうちょっとパンチの利いたたお話が良いけど、これもレパートリーには入れておきましょう。
午後になっても風はごうごうと土を巻き上げ続けていて、リハビリにも行かれません。
今夜降るという雨は大歓迎です。畑が湿るほど降ってくれますように。