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素人芝居をやっていた頃・・・実はどん底の青春でした[追記]
孫が中学の演劇部に入ったというので、昔の写真を探したけど見当たりません。
以前のブログ記事に有りました。若き日の懐かしい思い出です。久々に、外郎売りの台詞を楽しんで居ます。ちゃんと出来ますよ。



[追記]
芝居をやっていた写真が楽しげで、さぞかし青春を謳歌していたように見えてしまいますが、私の青春は惨憺たるものでした。

19歳でバスの車掌になって、母との暮らしも一応安定。
でもバスの車掌は30歳になっても40歳になっても、15歳の子と同じ車掌の仕事しかさせてもらえません。キャリアアップのチャンスは全く無いので、将来の不安が大きかったのです。

5年目に、保護司さんのお手伝いをして非行少年の世話をするボランティア活動を見つけて、熱中したので、その保護司さんと私のペアは、大きな成果を挙げました。

リーダーがその記録を提出しろと言うから、外部には出さない約束で、日記の写しをボランティア組織に提出。
ところがリーダーはそれを外部にだし、ある日映画のプロデューサーを、紹介してよこしました。びっくりしたけど、日記をそのまま使われては大変なので、文章には自信があるから、小説を書くと言いました。

経験を小説に組み立てて、書き上げ、プロデューサーと一緒に脚本家の田中澄江先生のお宅に原稿を届けに行きました。

ところが、リーダーはその頃、私の日記の原文を、日活に売り込んでいました。

全然別の映画会社で製作が決定し、私の小説は無価値になりました。
大打撃を受けたのは、私の原稿を、田中澄江先生に届けたプロデューサーで、日活には勝てないと怒り心頭でした。私は書いたものがほごになっただけですみましたからあっさり諦めましたが。

今度は日活から、会社へ度々電話が来ました。日記を使わせてくれと。私が絶対許可しなかったので、作家に頼んで小説を書かせて、私とは関係無い話が映画化されました。
はとバスのガイドで、ボランティアに熱中して居る娘の役を左幸子。非行少年役を小林旭、その恋人に浅丘ルリ子でしたが、私とは関係無いし、興行成績も上がらない変な映画でした。

せっかく生き甲斐にしていたボランティアを続けられなくなって、もやもやしていた時、生まれて初めてプロポーズを受けました。でも、彼は7人兄弟の長男。家はひどく貧しい。私は母の生活を半分以上支えていた。バスの車掌では結婚出来ません。

当時私は、地域の名士たちに信用されていたので、バスをやめて、一人で総菜店を始めることはとんとん拍子に出来ました。いろんな方の応援で、仕事も習い、店も出来たとき、婚約者は劣等感に潰されて去ってゆきました。

夜中まで冷凍の鯵を開いたり、ひとりぼっちの厳しい仕事は、目的を失っては続けていられず、1年で大損して閉店。借金はなかったけれど、一文無し。

すぐに知人の紹介で地下鉄ストアの鼈甲屋の店員になり、前の店員の3倍売り上げて、入社3ヶ月でボーナスを貰い、ようやく年が越せたのでした。

そんな貧乏時代に、素人芝居の仲間に入ったのです。みんな貧乏で、月に千円の会費を払って、保育園の教室を、木曜の夜だけ借りて、夢を追いかけていました。
そうして、私が入ってから一回だけやったのが、写真の芝居です。

この数か月後、仲間の男子が自殺。みんな将来の希望も無いままがっくり来て、劇団は解散してしまいました。

そのあとすぐ、私が何をやったかと言うと、点字図書館に行って、盲人のための朗読奉仕を始めたのです。
30歳前後の私、お金も将来の見通しも無く、食べるためにだけ働いていては、心が壊れてしまうので、常に何かを探していました。

そこからハンセン病療養所の盲人会と楽しい交流が始まりました。結婚する4年ぐらい前のことです。


恋は片思いばかりでしたし、厳しすぎる青春でした。でも、力一杯なんでもやっていた。
じっとしてはいない自分らしい青春だったと、懐かしむことが出来ます。

いま、「語り」を知って、思う存分楽しめるのは、表現者で有り続けたいと思った青春があったからだと思います。

そして、情熱の有る限り、何才になろうと、人は青春なのだと思います。

いま、青春を生き直して居る 私です。
a0050728_023867.jpg

そうそう、芝居仲間が一人、無名時代の山本陽子の芝居に出たので、小さな劇場へ見に行ったことが有ります。お国訛りが抜けないまま一生懸命でしたが、それっきり誰かが芝居に出たという話は聞きませんでした。





ーーー
by hisako-baaba | 2014-06-12 12:00 | 我が家の歴史 | Comments(16)
Commented by marsha at 2014-06-12 15:05 x
お孫さんとのコラボは きっと速い時期に実現しますね。
優帆ちゃんもバァバに似て良かったですねー。
最近、日本女性は非常にほく頑張っていますね。
先が楽しみです。

Commented by sidediscussion at 2014-06-12 15:14
お三人ともばぁばに似て、利発で活発なお子様たちです。
楽しみですね。 とくに演劇部を選ぶなんて。 久子さまそっくりじゃぁないですか。 新しい仲間意識が生まれますね。
Commented by weloveai at 2014-06-12 16:53
昔のお仲間と会う事が叶いましたか?
昔のお仲間も、久子さんを探していらっしゃるでしょう。
続けてたら女優さんの道もあった事でしょう。
御奇麗です。

Commented by hisako-baaba at 2014-06-12 17:25
Marshaさま
取り敢えずは、外郎売りを競演してみたいです。言葉の意味を解説しながら。
優帆も演劇を楽しめますように。
Commented by hisako-baaba at 2014-06-12 17:27
kiyokoさま
やはり、演劇部は嬉しいですね。活発にやって居る中学のようですから。
舞台を見せてもらえる日が楽しみです。
Commented by hisako-baaba at 2014-06-12 17:34
ゆすらうめさま。
何しろ昭和30年代のことなので、全く会えてはいませんが。懐かしいです。

人生が思うようにいかなくて、悩みの中で見つけた楽しみでしたが、お金が無くて、解散になりました。
Commented by mi-mamam1 at 2014-06-12 19:37
2006年の記事、読んできました。
久子様は、今のお宅に引っ越しを予定しておられたのですね。

そして、昭和30年代のお若い久子さまの輝いていること。
そのころに、こうして溌剌と生きておいでになったこと、素晴らしいです。
うちの両親や義母は、時代のせいで自分の人生を生きられなかったとこぼすことしきり。

食べるのにも事欠き、口減らしのための集団就職が盛んだったころ?昭和8年生まれの父が中学を卒業して東京に出たのは、23年か?戦後3年目。何やら挫折して帰郷し、そのまま気難しい人のままで晩年を過ごしております。
Commented by hisako-baaba at 2014-06-13 00:11
mi-mamaさま
違うのよ、輝く青春どころか、生き甲斐を求めながら、貧乏と戦っていたの。
だから[追記]に書きました。
Commented by 遊工房 at 2014-06-13 02:38 x
ああ あのBBSの活動のお話の続きですね!
本当に世の中には勝手な泥棒がいますね
せっかくのボランティア活動をそんなふうにしたリーダーは
バッコン!(殴ってやった!)
演劇は貧しくても楽しかったでしょうね
娘も高校生の時は劇団を立ち上げては戯曲を書いて舞台を作っていました
てっきり演劇方面に行くのだと思ったら
違ったなあ
息子も音楽に行くかと思ったら絵描きになったし
青春は 狂乱 迷走の時代ですね!
Commented by hisako-baaba at 2014-06-13 06:25
遊さん
もう五十数年前の、時効になった話だから書きました。
彼は一流大学を出て役所に入って辞めて、一流企業に転職、のちに精神病院に入ったと聞きました。元々どこかヘンだったのね。

素人劇団は、貧乏な若者の集まりで、楽しかった〜
誰も役者にはなれなかったけど、無名の頃の山本陽子の芝居に何人か出て、劇場へ見に行きました。訛りが抜けないまま、一生懸命でしたが、その後何処かへ出たという話は聞かなかった。
迷走した青春も無駄ではなかったと思いますが。
Commented by marsha at 2014-06-13 07:28 x
追記拝読致しました。
今の若い人達からは 想像もつかない程 大変な時代だったと
思います。 私より六歳上のhisakoさんが お母様と二人の生活を支えていらしたのですから、如何に大変だったか分かります。 
>いま、「語り」を知って、思う存分楽しめるのは、表現者で有り続けたいと思った青春があったからだと思います。
そして、情熱の有る限り、何才になろうと、人は青春なのだと思います。
いま、青春を生き直して居る 私です。<
 
今が青春ですよね。 何事にも前向きに必死に生きてこられたのです。 一番の楽しみが見つかって良かったですね。
これからは何事もきっと上手くいきますよー。
Commented by tabigarasu-iso at 2014-06-13 09:49
お早うございます。
思いを文章に残すことは、素晴らしいことですね。文章の奥に生き様を見ることが出来ました。草々
Commented by mi-mamam1 at 2014-06-13 10:14
追記を拝読して。

どう生きていったら分からない暗闇の中で、何か希望を追うことをして自分をたててきた。人生の主人公は自分と、切り開いて生きてらした久子さまを溌剌としていると思ったのです。

どん底にあっても輝きを失わず。流されず。日活にノーと言えた久子さまをますます尊敬します。
Commented by hisako-baaba at 2014-06-13 12:35
qmarshaさま
はい、いまこそが青春です。好きなことで張り切っていますから。
何十年も誰にも言わずにいたことも、半世紀過ぎれば、すらっと言えますね。
Commented by hisako-baaba at 2014-06-13 12:38
tabigarasuさま
半世紀すぎたら、何を言っても良いような気になりますね。
八十代なんだから、許されるかと。
Commented by hisako-baaba at 2014-06-13 12:52
mi-mamaさま
私が猛烈に怒った最大の出来事が、映画事件でした。あんなに真っ向から怒りまくったことはありませんでした。
でも何十年も吐き出せなかったのです。これですっきりしました。

あの映画で、コケにされたのは、保護司さんもでした。保護司の活動は映画では完全に無視されていました。監察官だったリーダーがライトを浴びて居る変な話でした。親身になって走り回ったのは、保護司さんと私だったのに。
保護司は50代のおばさまでしたけど、黙って無視しておられました。
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