吉沢久子さんの本急いで読みました。夫が借りた図書館の本なので、余裕があったらもう一度味わいます。
私より13年先輩 現在98歳の吉沢さんが、去年出版されたご本です。
中年の方がお読みになったら、素晴らしく役に立つ内容だと思います。
家事評論家の生き方を、見習ったらとっても得できると感じました。
バリアフリーは必要ないとか、家事の動線を短くしないほうが良いとか、意外な事も飛び出します。
古い平屋にお住まいで、屋内の段差は良く分かっているから、気をつければ良い。バリアフリーにして緊張感をなくすのは良くないと、断固断っておられるそうです。
スポーツは苦手で体操もしない代わりに、掃除、洗濯、料理、で体を動かす。
キッチンは決して便利にはなっていないから、たくさん歩く。(98歳ですよ)
恐れ入りました。
育ちも境遇も、才能も、健康状態も、全く違うけれど、超前向きの生き方には強く共感しました。
わがままなご主人、古谷綱武氏に仕え、認知症になった九十代のお姑さんを自宅介護された時代にも、ご自分のお仕事があった。
姑と夫を見送ったのは、まだ体力のある六十代で、以後30年間一人暮らし。
だから思う存分ご自分らしく生きられたわけですね。ずっと家事評論家としてのお仕事があって、お幸せな方だと思います。
体力は年ごとに失われて行くけれど、自然の事と受け止めて悩まない。
過去を思わない。嫌なことは忘れる。
明日はわからない。
しかし終活をする気はない。葬式はするなと頼んである。
子はないが、甥に向けて、遺言書は正式に作ってある。
断捨離はしない。借地だから、築55年以上のプレハブ工法の家は、中身ごと重機で壊して貰えば済むので、断捨離に時間をかける気はない。
蔵書だけは死後に行先を決めてある。他のものはどうでも良い。
今を楽しく生ききる事に清一杯で、過去の事も、死後の事も、かまっている暇なんかない。
明快な生き方に共感する事しきりです。同じにはできませんが、参考になります。
先輩に続いて、ポジティブに今日を生き切りたいです。
お勧めしたい本でした。
先ほど知らない方から電話をいただきました。この前町内のかなり遠くの方の集会所で、独演会をやらせていただいたのですが、その評判が良くて、来年の、一人暮らしの老人のお食事会で50分くらい語って欲しいとの事。喜んで引き受けました。
2月16日(木)11時からで、語りを聞いてから、お食事なのだそうです。しっかり予定に入れました。
ちょうどその前日は、語りの会の公開お話会が図書館であるので、それにも役員さんをお誘いできそうです。
語りの楽しさを、どんどん広げていきたいです。
さあ、お話を増やさなくっちゃ!
でもその前に浅田次郎を読み切りたいです。
[追記]
2月に語るなら「鬼は内」は欠かせません。覚えているかしら?、お風呂で語ってみたらスラスラ出てきて一安心。
私の好きな「姥捨山」は、捨てられた婆様が鬼をからかって、無限の富を得て、生き直す話だから、これもやりたい。で、語ってみたらちゃんと覚えていました。
新しい話も覚えるけれど、オハコも入れたいですね。楽しみ楽しみ!
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