先月は総会で 稽古がありませんでした。
今日はバッチリみなさんと語って、図書館の新人司書さん二人にも聞いていただきました。
いつものことながら、個性派のメンバーばかりがそれぞれに、好きな物語を好きな語り口で語るので、他の方のを聞くのは実に楽しいことです。
私は「虚無僧の頼みごと」を、会では初めて披露しました。
いつもは、聞くのを楽しんでも、私のタイプには合わないので、自分もそれを覚えたいとは思わないのだけれど、今日は一つ私も覚えて語りたいお話がありました。
「灯りをくれ」外国のおはなし。
母親が7人の男の子を連れて、小屋を追い出されて雨の中をさまよい、小さな村の村長に相談すると、「幽霊の出るお屋敷になら泊まれるが、そこに泊まったものは皆恐ろしさで死んでしまう」といわれた。
村長からパンと肉を沢山もらって、お屋敷の暖炉で温まって、お腹いっぱいになり、眠ろうという時、ひどい風や地震の後幽霊が出て、「灯りをくれ」と叫ぶ。
母親は火のついた薪を長男に持たせる。7人の子供たちはみんなで声のする広間に行くと、髭の老人が本を抱えていた。
薪の火をかざしてあげると、老人は本を読む。
読み終わると、「自分はこの屋敷の主人だ。生きている時神様にこの聖なる本を全部読むと約束したが、一日延ばしにして、とうとう読まないうちに死んでしまった。
死んでから下された審判が この本を全て読むことだった。
明るいうちは出ることが出来ず、夜毎ここで、灯りをくれと叫んでいたが、誰も灯りをくれないので本を読むことが出来なかった。
そしてお前達が、灯りをくれた。お陰で本を全部読めたからわしは静かな眠りにつくことができる。
お前達にお礼をしよう。暖炉の前の敷石の緩んでるところを掘りなさい。 金の壺がたくさん埋まっている。それはみんなお前達のものだ。
そう言って幽霊は静かに消えてしまいました。というようなお話でした。
人様の話を聞いて自分も語りたいと思ったのは初めてです。こういうお話好きです。
午後は、夫のケアマネさんがきていろいろ相談に乗ってくれました。
夫はデイサービスのリハビリにまた行く気にはならなかったけれど、マッサージだけでも通ったらと言われて、夕方遅くに自分の好きな接骨院に出かけて行きました。