先月28日以来14日ぶりにリハトレに行きました。
朝、人身事故で電車が止まっていたためと、雨の月曜朝なので、道路渋滞ものすごく、「どのくらい遅れるかわからないからお家にいてください」と運転手さんから電話があり20分遅れのお迎えとなりました。この車に最初に乗った方は、1時間乗っていたそうです。
運動が始まって見たらなんだか見覚えのある方が。
「長いことお休みだったんですか」と聞いたら、人工股関節置換術を受けた後(もう片方は以前受けていた)腰も痛んで結局入院が長引き、1年ぶりのリハトレだそうです。でもリハトレに通えるほどお元気になられて良かった良かった。
遅く始まったけれど、できなかったのはストレッチボードだけでした。
語りの一番の聞き手の方が、辞めてしまわれて、2番の聞き手さんはお休みで、やりにくかったけれど「古峯原様」を語りました。
午後は、ヘルパーさんが2週間ぶりにお掃除してくれたので、早めにお風呂焚いています。
「古峯原様」
栃木県鹿沼市にある古峯(ふるみね)神社のことを人々は親しみを込めて「古峯原様」(こぼがはらさま)と呼びならわして居るそうです。
古峯神社の御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)で、大天狗や鴉天狗がお仕えして居ます。
火伏せの神として有名で、海上安全、五穀豊穣の神としても、多くの信仰を集め、また天狗信仰でも有名なのだそうです。
古峯神社には全国に講組織がたくさん有って毎年交代で講の代参人が参拝し、全員のお札を受けるのだそうです。
今回のお話は、古峯神社からあまり遠くない村からの代参人たちのお話です。
話の中で、お使いに来たのは大天狗様でしょうかからす天狗様でしょうか?
古峯原様
藤田浩子 かたれやまんば 第五集より
昔まずあったと。ある時村内の者四五人でな、古峯原参りに行ったんだと。
ご祈祷を受けてお札を頂いて、その後、この神社の禰宜様がみずから料理したご馳走をいただくんだが、ごっつおうになりながら、1人がこう言った。
「いやあ禰宜様もうしわけねえ。おらなあ、古峯原さまは山芋がお好きだって聞いてたから、山芋みやげに持ってくるべえと思って、家の脇においといたんだけんども、うっかり忘れて来ちまったんだわ。この次持ってくるから許してくなんしょ」
したれば隣にいた男がな、なんだかその男だけ良く思われちゃあ面白くねえと思ってな、つい口から出まかせに
「いやいやおらもなぁ、山芋掘っくってな持ってくっかと思ったんだけんども、忘れっちゃった。いやあわりいことしたなん」なんて語ったんだと。
したればその禰宜さま、
「せっかく用意してくっちゃあ山芋であれば、使いの者にとりにやっから、おめさまそれどこさ置いて来らったん?」ときいた。そこで初めの男は、
「とんぼの口の脇に薪が積んであるんだが、その横んとこ置いて、そんで忘れて来ちまった」とそう語ったんだと。
ほうで2番目の男に、
「おめ様は、どこさ置いてこらったン」とこう聞いたれば、その男またでまかせに、
「おらなあ、風呂場の焚き口の脇んとこおいてきたわン」
その晩はそれで終わったんだが、次の日朝のごっつおうにとろろ汁が出たんだと。
ほうで禰宜様が
「いやいやぁお陰様で夕べおめさま家の山芋取りにやってな、ほうでこのとろろ汁こしゃったんだわ。有難うござりやした。
ところでおめさまのうちにも取りに行ったんだけんど、風呂場の焚き口の脇にはねかったってゆってたぞン。どっか他のとこさ置かったかもしんねども、ほんでもまあ、行った印にちょこっと焼きばた作ってきたそうだから、帰ったら見てみてくなんしょ」
と禰宜様語ったんだと。
ほんでまあ、朝ごはんごっつおうになって皆して家さ帰ったんだが、その始めの男が帰って見るととんぼの口の横の薪積んであるとこの脇さ置いてきた山芋が全部ねぐなっていたんだと。
2番目の男が家さ帰って見たら、いや家の人わらわらと大騒ぎしていてなぁ、
「おめさまの留守に風呂場燃えちまったわン」こう語るんだと。ほうでハッと気がついたんだわなぁ、古峯原様つうのはなぁ、火伏せの神様であるんだけんども、嘘こくと、腹ぁ立てて、行ったしるしにちょこっと焼きばた作ったなんて言うけんども、荒ばしい神様であるから、そのちょこっとが、風呂場一つぐれえになるんだと。
ほんだから古峯原様怒らせると怖いぞンっていう話。 おしまい。