「白狐の恩返し」(福娘童話集より、再話)
むかしむかし、あるところに、五衛門さんいうお金持ちがいました。
ある朝、五衛門さんが氏神さまへお参りに行こうと野道を歩いていると、一匹の白ギツネが狩人に追われて逃げてきました。
五衛門さんは咄嗟にその白ギツネを、はかまの中へ隠してやりましたが、
それを見た狩人は、そばへ来るとこわい顔で言いました。
「さあ、白ギツネを返してもらおうか。嫌なら、お前さんを撃ってやるぞ!」
狩人は、五衛門さんに鉄砲をむけました。
「では、この白ギツネをわしが買おう」
五衛門さんは財布ごと狩人に渡して、白ギツネを買い取りました。
「さあ、もう大丈夫だよ。でももう二度と、こんなところへ来るんじゃないよ」
「コン!」
五衞門さんの言葉がわかったのか、白ギツネは頭を下げると山に帰って行きました。
それから数日後、あの白ギツネが山のほら穴で寝ていると、外が騒がしくなりました。
(いったい、何の騒ぎだろう?)
白ギツネがそっとのぞいてみると、おっそろしげな山賊どもが集まって相談をしています。
「いいか、
明日の晩、五衛門の屋敷を襲うことにするぞ」
(大変だ! 早く知らせないと、五衛門さんが山賊に殺されてしまうかも知れない!)
白ギツネは山賊たちがいなくなるのを待って、綺麗な娘に化けると五衛門さんの屋敷へ急ぎました。
そして五衛門さんに言いました。
「わたしはこの前、あなたに助けていただいた白ギツネです。実は
明日の晩、この屋敷を襲うと山賊たちが相談していたのです」
それを聞いて、五衛門さんは、
「ありがとうよ。よく知らせてくれたね。でも、山賊相手にどうすればいいんだ?」
屋敷にいる男たちを全員集めても、おそろしい山賊たちには勝てないでしょう。
すると娘に化けた白ギツネが、
「大丈夫、わたしにまかせてください」
と、言うなり、外へ飛び出していきました。
娘に化けた白ギツネは、となり町に住んでいる強いと評判の侍のところへ行くと、
「
明日の晩、わたしの家に山賊がやってきます。お侍さま、どうか助けてください!」
と、頼みました。
侍はこの美しい娘の頼みを聞いて、一緒に五衛門さんの屋敷に来てくれました。
さて次の晩、侍は屋敷の人たちをみんな近所の家に避難させると、丈夫なカギのついた倉の中に大きな火ばちを運び込み、炭火をがんがんおこしました。
それから居間にもどって、一人で酒を飲み始めました。
するとそこへ、刀を持った山賊たちが押しかけて来ました。
「五右衛門はどこだ」
「急用でみんな出かけた。俺は一人で留守番を頼まれておる。だが、金のありかは知っておるぞ」
「なら案内しろ」
「わかった。金はこっちだ」
侍はそう言って、山賊たちを倉へ案内しました。
「ここに金も、金目のものもある、好きなだけ持って行け」
それを聞いた山賊たちは、大喜びで倉の中へ入って行きました。
すると侍はそのすきを見て、とうがらしの粉が入った袋を火ばちの中へ投げ込み、倉の外からカギをかけてしまいました。
さあ、それから中は大変な事になりました。
とうがらしの粉が火ばちの火で燃え上がると、その煙が山賊たちの目や鼻をおそったのです。
山賊たちは目を開けられず息も出来ずに、その場にバタバタと倒れました。
唐辛子が燃え尽きた頃、
「さて、そろそろいいだろう」
侍は五衛門さんたちをよんで来ると、倒れている山賊たちを一人残らずなわでしばりあげました。
それを見届けた娘は白ギツネの姿にもどると、うれしそうに山へ帰って行きました。
五衛門さんは、白ギツネの後ろ姿に向かって、手を合わせて言いました。
「ありがとうよ。白ギツネさん」
おしまい。
今日は内科を受診しました。昨日からヘンテコなので。
お医者様の話。「血圧が160程度では、肩こり頭痛は誘発しない。肩こり頭痛がしんどいから血圧が上がったのです」でガチガチの肩こりをほぐす薬が出ました。つまりストレスが原因。
先生からも「ご主人がデイサービス行けばいいのに」と言われましたが、行かないんですよね〜
今日は息子が来てくれるので午後は寝られます。
[追記]
閃輝暗点(脳の毛細血管の血行不良で起きる、目の中のギラギラした光)が起きて寝ている間に息子がキッチンからごそっとゴミをまとめて帰りに出してくれました。ゴミはいつでも出せるマンションですが、一階まで持って降りるのもこの頃しんどくて、溜めこんでいたのがスッキリ。
血圧も少々下がって、これからお風呂たいて、夕飯作ります。
[追記の追記]
何しろ昨日と今日は、気分優れず力が出ず、何もしたくなかったけれど、昼寝して、お風呂に入ってからは、なんとか炊事もできました。血圧も150を切ったからでしょうか。
明日のリハトレは、休みますと電話しておいたし、明日までゆっくりゴロゴロしていれば、元気が出るでしょう。
明日は物語を打ち込む作業はできそうです。既に選んでありますから。語りに関する作業をしていれば、ストレス発散できるのです。