富田さんの「ふじみ野風景物語には様々な出来事や言い伝えが載っていますが、そのまま語っても聞き手には伝わりません。
語りを聴く人は、字面を見ていないので、語り手は短い言葉で映像が浮かぶように語る必要があるのです。説明が長すぎても聴いてもらえません。
そこで語り手は、伝わる言葉に直しながら簡潔にまとめます。
富田さんは私がどんなにいじくっても、面白がって聴いてくださるので、実にありがたいです。
さて御本の中に酷い殺人事件の記録があります。
1711年の実話です。
百姓の親父と息子が、末娘ウメさんの夫を呼びつけて殺し、湧き水の池に沈めます。
嫁いで間もない娘には、夫は旅に出たと騙して実家に戻らせます。
大雨が降って死体が川に流れ出て殺人事件が発覚。ウメさんは下手人を処罰してほしいと願い出ます。
ところが思いもかけず父と兄が捕縛され断罪されます。それだけでも酷いのに、父親と兄の罪を暴いたのは不孝者だとされ、ウメさんは捕縛されてしまいます。江戸で新井白石の裁きを受け無罪となり、鎌倉の東慶寺に入って尼になったという記録です。
これだけでは救いがなさすぎて、語りたくありません。
そこにもう一つの話があって、きれいな水の流れる細い用水路のほとりに、どこから来たのやら中年の尼さんが庵を結んで暮らし始めます。
夏のある朝尼さんは小さな橋に引っかかっていた人形を見つけます。トウモロコシの皮で丁寧に作られた1尺余りの人形には浴衣が着せてありました。
この流れの上流には墓地が二箇所あるので、子をなくした母親が手作りして供えたものが風に飛ばされたのであろうと、尼さんは丁寧に乾かして仏前に置き、供養をしました。
夜明けに赤ん坊の泣き声で、尼さんは目覚めます。
なんと人形が女の赤ん坊に変わっていたという話。
村人達は、あの尼さんは、東慶寺で尼になったうめさんであろうと噂し、尼さんの子育てを支援した。・・・となると、ちょっと気持ちがホッとしますよね。
語るならこの二つの話は続けて語ることになるでしょう。でもあんまり気乗りはしませんね。
やっぱりハッピーエンドの話を選びましょう。
今日は玄関から一歩も出ていません。買い物はネットスーパーだけ。
おかずキットの宅配は、肉料理が多くて、嫌になって来ました。若向きなんですね。
リハトレの隣におかずだけでも宅配してくれる、高齢者向けの弁当屋さんがあって、一回でも注文を受けてくれるし、魚料理が結構あるので、試してみようかと思います。週のメニューから、魚の日を2日くらい選び、間の日の肉料理は自分で作る。これ良いかも。ご飯はうちの炊きたてで。(うちの近所では、鮮魚が買えないのです)
下ごしらえから配膳まで、立ち歩くのがきついので、楽な日を設けるのは良いことでしょう。ネットで資料請求して見ました。