午前3時。ベッドに居ない。一番寒い部屋に行って、薄着で素足のまま、本を読んでいた。
午前6時、枕のそばに濡れたTシャツ。ベッドの中にボロボロに崩れたオムツと濡れたズボン下。ベッド中に散らばったオムツのかけらにまみれてオムツなしで寝ていた。
朝食はちゃんと済ませたが、デイサービスは拒否。私は小学校訪問の予定があるので、
「家のベッドは濡れていて乾燥機かけなければ寝られないから、向こうに行って寝てきて」と無理やり追い出しました。
夫が出かけたら俄然「語り手モード」
大量の洗濯は槽乾燥2時間かけ、布団には乾燥機をかけて、10時半三輪車で小学校に。
雨が止んでいて助かりました。
今日ご一緒したのは会の中で一番若手の二人のママさん。年寄りは私だけ。なので4階までの階段で荷物を持って足元気にして下さいました。
今日のお話は私もとっても楽しめました。
最初の語りは、ラオスの石投げ名人の少年の話。
脚が悪く全く歩けない孤児の少年は優しい人から食べ物をもらって生きていましたが、毎日同じ場所から全く動けないので、石を投げて的に当てる楽しみを見つけ、名人になりました。近所の子供達は彼の石投げを見るのが楽しみで、彼を連れて遊びに行くために板に車をつけてくれました。
彼が大木の下で葉っぱに石を投げると、象の形の穴ができました。また投げると羊の形。
様々な動物の形の穴が空いた葉っぱに陽が当たると、地面に動物の影が踊るのでした。
通りかかった王様がそれを見て「たのみがある」と、少年を館に連れてゆきました。
翌日の御前会議に、少年はカーテンの陰から小さい土塊を、喋りすぎる大臣の口に投げ込みます。
おしゃべりな大臣が喋れないでいる間に王様は他の大臣たちから大事な話を聞き出すことができました。
おしゃべり大臣もそのことを気づかされ、自分ばかり喋り続けることがなくなりました。
少年はそのまま王様の館で暮らしました。
その次は面白い詩をみんなに読ませました。
次の語りは「猫の嫁さま」
貧乏な兄さんが一人ぼっちで暮らしていました。
冬の或る夜、三毛の仔猫がさまよっていて、長者の子供が拾って行ったけれど、夜更けに長者が怒鳴りながら猫を外に放り出しました。
「凍えてしまう」と、兄さんは仔猫を拾って抱いて寝ます。
大事に育てて大きくなった三毛は、兄さんが野良から帰る前に石臼で麦を挽いておいてくれるようになります。
人間になれたら良いのにと言うと、「お伊勢参りして人間にして下さるようお願いしてきます」と言い、兄さんは有り金全部持たせてやります。
やがて猫は可愛い娘になって戻り、嫁様になります。
夫婦がせっせと稼いだので、やがて長者になりました。
隣のけちな長者は落ちぶれて何処かへ行ってしまいました。
そして私の語りは前にも載せた「鋳掛屋と幽霊」
スペインのトレドの町からあまり遠くない広い平野の、丘の上に大きな茶色のお城がありました。もう何年も、このお城に近づくものは一人もありません、なぜなら、このお城には毎晩恐ろしい幽霊が出るからです。
夜になると、城壁のあたりから、甲高い悲しげな声がうめいたり泣き叫んだりするのが聞こえてくるのでした。
そうして、毎年ハロウインの夜にだけ、奇妙な光がお城の煙突の上に現れて瞬いては消えるのが、麓の村からも見えるのでした。
勇敢な男たちが、お城の幽霊を退治しようとしましたが、みんな次の朝には、大広間の暖炉の前で死んで冷たくなっているのでした。
さて、ある年のハロウインの日のこと、勇敢で陽気なエステバンという鋳掛屋が、ロバを引いてお城の近くの村にやって来ました。エステバンが、村の広場に座って、鍋やフライパンの穴を直す鋳掛の仕事をしていると、鍋を持ってきた村のおかみさんがお城と幽霊の話をしてくれました。幽霊を退治したものには、お城の持ち主が、金貨をたくさんくれるという話でした。
「今夜は喜んでそのお城に泊めてもらいましょう。そして、その幽霊さんと仲良くやろうじゃないですか」と、エステバンは言いました。 「おいらは勇ましくって、陽気な鋳掛屋。怖いものなんてありゃしない。人間だって、幽霊だって、旨いものと、あったかい火がありゃご機嫌さ。幽霊退治のお供には、産みたて卵1ダース、分厚いベーコン、ワインの瓶。それから暖炉にくべる薪」村人たちは喜んでみんな用意してくれました。エステバンはこれらの品物をロバの背に載せ、歩いてお城に向かいました。
お城の丘を登って行くと激しく風が吹き付け、稲妻が空を切り裂きました。
エステバンはお城の中庭にロバを繋ぎ、お城の大広間の特別大きなドアを押し開けました。じめじめと淀んだ空気が流れ出て来ました。蜘蛛の巣が顔に掛かりました。天井にはコウモリたちが翼を羽ばたかせて居ます。
エステバンはまっすぐ大広間の石の暖炉に近づくと、すぐに薪を燃え立たせました。
これで気分は上々。エステバンはフライパンを取り出すと、ベーコンを切り取り、火の上で炒め始めました。べーコンの良い匂いが煙突をのぼっていったとき、煙突から声が響いて来ました。
「オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
オウ〜〜〜ミ〜〜〜
落ちて行くぞ〜〜〜 暖炉の中だ〜〜〜」
そして、暖炉の煙突から、ドスッ、男の脚が片方落ちて来ました。それは立派な脚でした。 茶色のコーデュロイのズボンをきちんと履いて居ました。
エステバンは焦げてしまわないように、脚を火のそばから退けてやって、ベーコンを炒め続けました。
「オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
落ちて行くぞ〜〜〜暖炉の中だ」
そして、もう片方の脚が暖炉の煙突から落ちて来ました。
エステバンはその脚も火のそばから離してやりました。
そしてベーコンを食べました。
それからフライパンに卵を割り入れて、火にかざしました。
と、またもや声が響きました。
「オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
落ちて行くぞ、暖炉の中だ」
「ああどうぞ」とエステバンは答えました。「だが、卵をぶちまけないように気をつけろよ」
ドサッ 男の胴体が落ちて来ました。
エステバンは、胴体も火から離してやり、卵を焼き続けました。
「オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
落ちて行くぞ、暖炉の中だ」
そしてドサッ、はじめに片方の腕が、それからもう片方の腕が暖炉の煙突から落ちて来ました。
「残りは頭だけだな」と、エステバンは言いました。「どんな頭か、見るのが楽しみだ」
すぐにまたあの声がもっと甲高く大きく響いてきました。
「オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
オウ〜〜〜 ミ〜〜〜
落ちて行くぞ、暖炉の中だ」
そしてドサッ、男の頭が暖炉の煙突から落ちて来ました。
それは立派な頭で、黒い目が光って居て長い黒い顎髭がありました。
エステバンは火の上からさっとフライパンを退けました。
だから、目の前で男の体のバラバラな部分がくっついて、ちゃんとした人間の姿になるところを見ることができたのです。いいえ、人間の姿の幽霊なのですが。
「やあ、こんばんは」と、エステバンがいいました。
「ベーコンと卵はいかがかな?」
「わしは何にも食べないんだ」と、幽霊が言いました。
「だが、話したいことがある。わしの体がくっつき合うまで待っていられたのは、お前が初めてだ。みんな体が半分落ちるまでに、恐ろしさのあまり、死んでしまった」
「わしの頼みを聞いてくれたら、お前を金持ちにしてやろう。昔、わしは盗賊から金の袋を三つ盗んで、この城の庭に埋めた。盗賊どもが追いかけて来て、わしの体をバラバラに切り刻んでしまった。けれど奴らは金を見つけ出すことは出来なかった」
幽霊はエステバンを庭に連れて行き、ある木の下に印をつけました。
「さあ、ここを掘るがいい」と、幽霊が言いました。
「自分で掘るがいい」とエステバンが言いました。
幽霊が掘り始めました。
間も無く幽霊は金の袋を三つ掘り出しました。
「これは銅貨の袋だ。貧しい人にやってくれ。
これは銀貨の袋だ。教会に上げてくれ。
これは金貨の袋だ。お前が持っているがいい。
その通りにやってくれるかな?」
「引き受けた」と、エステバンが答えました。
幽霊はとっても嬉しそうでした。
「それでは、わしの体から服を脱がせてくれ。魂が安らげるようにな」と、幽霊が言いました。
エステバンが幽霊の服を脱がせると・・・幽霊はさっと搔き消えました。これで彼の魂は安らかな眠りにつけたことでしょう。
朝になると、村人たちが、エステバンの死体を運ぼうとやって来ました。けれどエステバンはちゃんと生きて居て、暖炉の前で、最後のベーコンと卵を食べているところでした。
「まだ生きているのかい?」村人たちはびっくりしました。
「ああ、生きているとも」と、エステバンは答えました。
「幽霊は、永遠にいなくなってしまったよ。 庭に幽霊の服が散らばっている」
エステバンは、ロバの背に三つの袋を載せ、城を出て行きました。
まず、銅貨を貧しい人たちに配りました。
次に銀貨を、教会に差し出しました。
そして、金貨の袋と、城の持ち主から貰った褒美の金貨とで、エステバンはそれからずっと、豊かに楽しく暮らしましたとさ。
6年生2クラスに語りましたが、毎年聞いて6回目なので、とても真剣に楽しそうに聞いてくれました。
幽霊の大声、受けました。
終わるとクラスごとにみんなの寄せ書きを下さいました。最高に嬉しいプレゼントです。
最初のクラスのはスマホで撮った筈が画像が見当たりません。
例会の日に2枚ともカメラで撮影してきます。
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