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映画『蟻の兵隊』を見てムチャクチャ腹が立ちました。

今日凄いドキュメンタリー映画を見ました。ムチャクチャ腹が立ちました。そして主人公のすさまじい執念には感動しました。

『蟻の兵隊』 池谷薫 監督作品

昭和20年、日本がポツダム宣言を受諾し、無条件降伏した。中国戦線に居た日本軍のほとんどは、速やかに武装解除されて日本に帰国できた。ところが山西省に居た59000人の将兵のうちの2600人を、戦犯だったある司令官が、中国国民党軍の将軍と密約をむすんで売り飛ばしてしまった。司令官自身が戦犯を免れて帰国したいが為に2600人の部下を犠牲にしたのである。つまり、共産軍との内戦に兵力が欲しい国民党軍に、日本軍の一部を武装解除せずに参加させたのだ。それも『日本軍をここで存続させ、天皇の為に戦え』と騙して。

彼らのうち550人が共産軍との死闘の中で、絶対に投降せず戦死。700人は捕虜になって、戦後9年間も祖国の土を踏めなかった。
『日本軍、山西省残留問題』である。
ところが戦犯を免れてこっそり帰国していた司令官は、国会で彼らのことを、『自ら志願して国民党軍に加わった兵たちだ』と証言したがために、彼らは逃亡兵とみなされ、軍人恩給も何も一切貰えなかった。「この真相を暴かずしては死に切れない」と彼らは訴訟を起こしたが、時すでに遅く、最高裁でも上告棄却。何の審議もされずに終わった。
悪辣な上官と国とに捨てられた兵隊。体内に無数の砲弾の破片が残る80歳の奥村さんが、老いた身で中国に通って、密約の証拠になる書類を集めたのに、この文書が明らかになれば、日本のポツダム宣言違反事件になるため、黙殺された。
『国民党軍の傭兵になった覚えは絶対にない。天皇陛下のために共産軍と戦ったのだ』という彼らを政府は黙殺した。
敗戦後すぐに帰国していれば、もっと違う人生があったのに、戦争が終わってから550人もが戦死し、生き延びた人は9年間も帰れなかった。
奥村さんは、真相を知るべく歩き回るうち、自分も終戦前、”初年兵教育”と称して、罪の無い中国人を銃剣で突き殺させられた体験を、その時逃げおおせた中国人の子孫と会って正直に語り、当時の真相を詳しく知ろうとする。被害者であり加害者でもある彼の、あらゆる真実を知ろうとする執念はこの映画になったが、裁判ではついに真相究明は出来なかった。


なんという理不尽!こんな事があって良いものか。腹が立ってなりません。何でもっと広く世間に知られなかったのだろう?若い人たちに誘われて見に行ったけれど、観客には中年以上の人が多かったです。今は渋谷でしかやっていないこの映画、もっと多くの人に見てもらいたいと思いました。



秋海棠(しゅうかいどう) ベコニアよりも和風なところが大好きです
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by hisako-baaba | 2006-08-02 18:30 | 愚かな戦争 | Comments(14)
Commented by 竹薮みさえ at 2006-08-02 22:21 x
ご覧頂いてありがとうございます。
なんとか8/18までは確保できましたが、なにぶん小さい劇場ですので、出来るだけ多くの方に観て頂くためには、8月いっぱいはなんとしてもとおもっています。
そのためにも、中谷さんから、このブログをROMしてらっしゃるかたへ、さらに、そのお友達へと輪を広げていって頂きたいと願ってやみません。
どうぞ、皆さま渋谷までお出かけくださいませ。

「蟻の兵隊をみてください」/竹薮
http://wind.ap.teacup.com/arinoheitai/12.html
「公式サイト」
http://arinoheitai.com./
観る会ブログ
http://blog.livedoor.jp/the_ants/
Commented by hisako-baaba at 2006-08-03 07:56
竹薮さん
コメントありがとうございました。
微力ながら、私も応援させていただきます。
Commented by kashiwa at 2006-08-04 01:02 x
凄い事実があったのですね。世論がこの事を取り上げる期をいっしたということですか。国は口をぬぐってそ知らぬふりでしょうか。
テレビもあほみたいな事毎日やってないでこういう事実を取り上げるべきですよね。せめてこういう映画を上映中の宣伝をするとか・・・。
Commented by 竹薮みさえ at 2006-08-04 01:40 x
国はこれまで2回国会で取り上げています。
残念ながら主張は認められませんでした。

今回の映画は画期的で、かなりのマスコミで取り上げられています。日刊紙で書いてないとこはないんじゃないかな。朝日/毎日/読売の三大紙はもちろんのこと、東京新聞、日経新聞、産經新聞、赤旗、公明新聞も書いてくれています。週刊誌、月刊誌もかなり積極的で映画欄だけでなく独立の記事としてとりあげてくれています。

しかし、どうぞ、映画をごらんください。
事実以上のものがあるのです。

観る会ブログにいろんな感想があります。ぜひお読み頂いて、映画館でその意味を心の底、肚の底から納得して頂きたいと思います。そういう映画なんです「蟻の兵隊」は。

観る会ブログはこれからもどんどん感想をアップしていきます。
おたのしみに。
Commented by hisako-baaba at 2006-08-04 08:45
kashiwaさん
竹薮さんからお答えがありましたが、お宅から渋谷は遠すぎますね。
機会があるまで本はいかがでしょうか。
『私は「蟻の兵隊」だった』 (岩波ジュニア新書)と言うのが有るようで、私も探します。
Commented by hisako-baaba at 2006-08-04 08:50
竹薮さん
どんどん取り上げられると良いですね。
最近ブログでお知り合いになった、法政大学の先生が、このブログをご覧になって、『蟻の兵隊』を見るとおっしゃっています。先ずは本を読むとの事でした。
若い人に見せたい映画だと言ってくださいましたよ。
Commented by nook1014 at 2006-08-04 20:54
憤慨するような映画は観たくはないですが・・・これは別として
観てみたいと思います。 
と云うのも・・・儂の苗字が 奥村なので・・・血縁か遠縁の史実なら
知っておきたいと思えます。
決して正義を曲げない真っ直ぐに生きた 奥村はまさに現代の
我が奥村であり続けていきたいと思えました。
しかし・・・いつの世も卑怯者というか最低な人も居るものだと
つくづく嘆かわしく思わされますねぇ。
Commented by hisako-baaba at 2006-08-04 22:25
nookさん
あら、あなたも奥村さんなんですか。
主人公は頑固で一途でステキなおじいちゃんでしたよ。

ほんと卑怯な上官一人のために2600人の青春がめちゃめちゃにされたんです。腹立つー!
Commented by 竹薮みさえ at 2006-08-06 00:30 x
卑怯な男について
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20060728

問題は彼の卑怯さだけではないと思います。彼の卑怯さは一因にすぎません。人間はおしなべて卑怯なもので、いろいろな方向で卑怯さがあるでしょう。したがって、システムは個人の倫理性に期待することなく、全体にチェックが入って結果としてあやまらないようなモノであるべきだと思います。

たとえば、山西残留は、日本の大陸進出は、圧倒的に会津から東北にかけての勢力でおこなわれますが、それは国内で権力をにぎっていたのが、薩長系列の人脈であったことに起因します。つまり明治維新が遠因となっているわけです。アメリカにはまけたが、中国で再起するという論理は、一個人の問題以前に大陸の人間に共有されていたのではないでしょうか。そこに、個人の利己心がのっかるのです。

澄田は引き金であって、火薬はポツダム宣言後なお、ぬかれることはなかったのではないか、そのように考えています。
Commented by hisako-baaba at 2006-08-06 08:29
竹薮さん
会津対薩長に遠因有りですか。勉強になります。

このコメントをブログの表面に引用させてくださいね。
Commented by ゆきんこ at 2006-08-10 03:16 x
久子さん、先日は御一緒に鑑賞、そしてコメントありがとうございました。
いろいろお話を聞かせていただきありがとうございます。
私も、より多くのことを見、知り、考えたいと思います。
19日に御会いしましょう。
Commented by kemukemu at 2006-09-14 21:38 x
はじめまして。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
ときどき寄ってみてください。
蟻の兵隊をとりあげました。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
Commented by hisako-baaba at 2006-09-15 08:21
kemukemuさん
ありがとうございます。
今引越し騒ぎの真っ最中で、パソコンもう出来ません。
来月半ばに、落ち着いたらお邪魔しますのでよろしくお願いします。
大道芸大好きです。
Commented by レイバン 店舗 at 2013-07-28 17:56 x
はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
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