世の中、振り込め詐欺の被害が止まりませんね。詐欺師の語り口にはマニュアルが有って、少し訓練すれば、簡単に騙す会話のテクニックが身につくそうです。そういうプロ詐欺師の集団が、よってたかって正直な人を騙すのですから、たまったものでは有りません。
「自分は馬鹿じゃないから騙されるもんか」と思っている人ほど、危ないそうですね。用心しながら引っかかる。
何年も前に、息子の高校の名簿が、詐欺グループに出回ったようでした。
「あ、お母さん、○○だけど、長谷川って奴から電話来なかった?」息子に似た声の相手です。
高校の同級生なんだけどさ、連絡取れなくなって困ったるんだ。実は借金の保証しちゃっったんだけど、最近居なくなっちゃって、今、その借金取りがここに来てるんだ」一瞬、息子のデスクの前に、借金取りが突っ立って居る情景が目に浮かんじゃうのですね・・・正直のところ、ここでいささか慌ててしまいます。
相手は300万円振り込めといいます。そこで夫に受話器を渡しました。相手はもう一度同じせりふを言わされたあげく、夫にどやされてお仕舞い。
受話器を渡した時点で、冷静になっていましたが、一人だったらもう少し落ち着くのが遅れたかも知れません。
2度目は大笑いでした。名簿とマニュアルが、別のグループに売られたようです。
前回と全く同じセリフで始まったので、可笑しくて可笑しくて、じっと聞いてやってから、「また振り込め詐欺よ」と言って、夫に渡しました。夫がひとしきり怒鳴ってお仕舞い。
私一人だったら、振込先の口座番号まで聞いてから、警察に連絡したいところでしたが、夫はどやしてしまいました。
同じ頃メールで、架空請求が2件ありました。脅し文句がどっさり並べてありましたけれども、私たちがネットでお金のかかることをするわけがないから、完全に無視して、振込先の番号だけ、消費生活センターに知らせておきました。
その後引っ越して、電話もメルアドも変わったので、こういうことは無くなりました。
でも「私は慌てんぼうのところがあるから、落ち着くのに時間がかかる。用心していないと、何処で会話のマジックに引っかかるか、わかったものではない」と肝に銘じております。あれは一種の催眠術なのですもの。
カタバミは雑草扱いされていますけれど、結構綺麗で可愛いですね。