昨日農協の前で、カッコいいお兄さんから挨拶されてあわてました。???だれ???
直売所の・・・と名乗られて、畑のお兄さんだとやっと分かりました。
普段も感じの良い青年なんですが、この時は、いつも帽子で隠れている髪型が素敵で、なんとも可愛い若者ぶりでした。
今日も直売所に寄って「昨日は失礼しました」と笑いあいました。
一年半ぐらい前「勤め先が倒産して失業したので、暫く家を手伝う」と言っていたので、
「すっかり跡を継がれたのですか?」と訊いてみたら「仕方ないんですよね」
しかし、農業では生計を維持出来ないとのこと、ネット販売に乗り出すには、十数人の同志が必要だし、近辺のスーパーに卸すのも難しいのだそうです。
ほかの地区の農業仲間では、各スーパーに地場産品のコーナーを持って人気を得ているのに、この地区のほかの農家は直売さえして居ません。
市場に運んでもろくな収入にはならないそうです。
だから耕作放棄地が増える一方です。
彼は、中国野菜を作って,食べ方を宣伝したり、キウイを育てて、町の産業祭で賞を取ったりしています。
雄のキウイを1本に雌のキウイを6本植えてあるが、近年雄花の開花が早まり、雌花が咲く前に散ってしまうそうです。ただ植えているだけの家では、全く実らなくなったそうです。
彼は雄花の花粉を保存しておいて,一々人工受粉し、摘花もするそうです。
11月に収穫して熟成は業者に委託、エチレンガスの中に入れて,その後は温度管理をするそうです。
ニュージーランドからのキウイは途中の船内で熟成させるのだそうです。
ニュージーランドのは1個50円で買えますが、彼のは75円です。でも糖度が15も有って甘いのです。
冬場は、売る物が少なくて、最近花屋さんと提携、切花と鉢花も置き始めました。しかし風通しがよすぎるまっ平らな畑の真ん中で,春は砂塵が巻き起こるし、容易ではないでしょう。
鎌倉街道の人通りは・・・児童生徒の他に、歩くのは私くらい・・・買いに寄るのは皆車で来る人です。
真冬に「きゅうりないの」とか「トマトないの」と言われてビックリする事も多いとか、若い人が言うならまだしも、年配の人が訊くそうです。半分枯野のような畑を見たら、夏野菜が有るわけもないのに・・・もう大根も白菜も売り尽くして、ターサイ、と小松菜と水菜、葱くらいしか収穫する物がないようです。
コマツナ百円,水菜50円、熟し過ぎのキウイはオマケ。これじゃあ儲からないですね。
世の中利益の配分ほうがおかしすぎるんじゃありませんか?日本の農業は衰退の一歩???
労働を嫌い、マネーゲームで儲ける人もいるなんておかしい。