ばあちゃんは又、テレビに向かって、独り言を毒づいて居ります。
「四角四面の、頭の悪い役人の、言いなりにしかならない法務大臣なんて、居ないも同然よ。そんなもんいらないわよ」
のり子ちゃんのお父さんを収監したって・・・8日後には全員強制送還するんだって???
彼ら一家に同情しないでも良いけどね、日本の国益を考えてごらんよ。四角四面に法律を適用して、彼らを追放するのと・・・大臣が特別許可を与える事で、ほかの多くの真面目な家族も、認めなきゃならなくなる事と・・・どっちがより多く日本の国益を損するか???
彼らを追い払ったら、日本はヘンな国で、日本人はヘンな人に見えるじゃないの。全世界に知れ渡るよ。
ヘンな大臣、何考えてんのよ。
15年以上日本の法を犯して滞在していたけれど、それ以外に悪いことはしていない真面目な一家を追い払う事で、日本はどんな損害をこうむるか考えて欲しいわ。何処にどう波及するか・・・先を読んでごらんよ。
のり子ちゃんが胃潰瘍になったら、人権侵害も極まるわ。あの子をこんな酷い目に遭わせる資格が誰にあるのさ!?法務省、奢るんじゃないよ。
64年前の今頃、300機を越すB29の大編隊は、東京に向かっていましたね。日付が変わった頃爆撃は始まった。
下町を焼き尽くし10万の民間人を殺戮した焦土作戦を指揮した、カーチス ルメイ将軍に後年自衛隊に貢献したからって、勲章をやった日本は、ヘンな国なんだな。
大空襲の被災者には泣き寝入りさせといて・・・
焼夷弾の一個が、38発に分かれて飛び散り、その一本一本が姿勢制御の為のリボンをなびかせて落ちてきた。19発の焼夷弾を束ねたバンドが外れて飛び散る時、リボンに火がつくので、空から夥しい光りの線が降ってきた。ナイヤガラ花火のように・・・
焼夷弾はかわら屋根を突き破ると、丁度畳の上で止まるように出来ていた(先端が平らだった)逃げ惑う人の群れにも降り注いだから、直撃による即死者も多かった。
その後の空襲で、私の同級生のお父さんが防空壕の中で、不発弾の直撃を受けて死んだ。
たぶん5月25日の、山の手の空襲は、範囲は広かったが、飛び飛びに燃えたから、周囲360度火が燃えて空が赤く見えたけれど、逃げ道は有った。ウチの庭には、焼夷弾を束ねていた鋼のベルトだけが降ってきた。(青光りする美しい鋼のベルト、あとで何だか分かった時は腹が立った。19発の束を2段に重ねて38発が一個の焼夷弾で、それを何百個もばら撒くのだった)
火災の火は、風向きが逆になって、きわどいところで我が家は焼かれなかった。
3月10日は、逃げ道を与えない作戦だった。軍需工場に働く市民を皆殺しにして、戦意をくじく目的も有った。
ナチスのゲルニカ空爆を真似た、皆殺し作戦だったのだ。
火に追われる恐怖は想像を絶する。どこを向いても火なのだから。
64年前の今夜一晩で、10万の死者がでたことを忘れてはいけないと思います。何がなんでも戦争反対。
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