スーパーで買い物を済ますと、一休みしてから歩き出すのですが、ベンチが少ないので、おばあさんが座っているベンチに挨拶して座りました。そこから話が始まって、20分ぐらい立てなくなりました。今日は時間があったから、ずっとお話を聞いていたのです。
隣の市にある民間有料老人ホームに住んでいる方で、自宅を売って入居金何千万も払って入ったけれど最近は入居金が四百万に下がったらしいとか。公立は入居待ちが大変なので、緊急に入居する人が多いとか。24時間介護を受けている人もいるし、元気な方もいて、食事は注文した日の分だけ。個室のミニキッチンで好きなものを作れる。とまあ、老人ホームとしては、恵まれた条件なのだけれど、住人同志の人間関係がしんどいそうです。毎日理由もなく他人に怒ってばかりいる人や、人のすることに一々文句をつける人…「それって認知症の始まりなんじゃないですか?」と訊いたら「言うことははっきりしていて元気でボケてなんかいませんよ」とのこと。私はボケの始まりだろうと思いましたが・・・
とにかく不満が多いので人に八つ当たりするらしいのです。
老人ホームの運営って難しいですね。自費で入居できるほど恵まれているはずの人々が、自分を不幸だと思って不満を他人にぶつけている。そういうネガティブな考えの老人は治りませんからね。彼らに満足してもらうのは至難の業でしょう。横のつながりを大事に構築してゆくホームはうまくいっているけれど、コミニュケーションがうまくいかないまま放っておかれている感じのところが多いようです。
もっと貧しい人のホームは、もっともっと悲惨なのですね。東京の生活保護者を送り込んだ田舎のホームが火事で大勢死にましたね。生活保護費をピンハネして危険な空間に押し込めているところも多いとか・・・摘発が進むと、行き場のない老人が増えてしまうし・・・厚生労働省も大変でしょうね。
どんな立場になっても、意地悪な寂しい老人にはなりたくないなあ。年寄りは長い経験があるんだから、もっと人生の楽しみ方を探してくれたらいいのにと思います。
ひと様から何かしてもらうのではなく、自分から何でもやってみる、楽しいことは探せばいっぱいあるんだもの。
私の「語り」なんか一年に600円しかかからないわよ。
昨夜、ここまでアップして寝たら、今朝は早く目覚めてしまい、またいろいろ考えました。
老人ホームの運営は難しい・・・生き生きして暮らせるホームはごく少ないかも・・・
暖かい部屋で寝かせて、三食食べさせて、身体の介助をするだけでも大変なのに、心のケアまで手が回らないのが現状でしょうね。
もっと傾聴ボランティアを養成して活用し、一人一人の話を引き出す中で、老人にプライドを保たせることが出来たら…と思います。わが町ではそういう活動があるらしいですよ。でも結局は当人次第「自己責任」なんだなあ。
まだ健康な老人には、三食介護付きが、ボケを速めていませんか?料理しなくて良い、皿洗いもしなくて良い、暮らしの工夫をする機会が無い・・・楽をしすぎたらボケますよね。
このおばあさんは、遠くのスーパーまでカートを押して食材を買いに来て、料理しているから、話し方もしっかりなさっている。「市のカルチャーセンターに通うことにした」と、仲良しだったお友達に話したら、その人の態度が豹変して、やたら非難し始めたそうです。老人ホームに住んでいても、勉強に通うのは素敵なことなのに、何が気に入らないのか分からないとのことでした。
コミニュケーション能力の欠如が孤立を深めて悪循環をもたらす?・・・私みたいなおしゃべりはボケにくい?さあ、どんどん原稿書いて、語りの練習しなくっちゃ・・・生き方はすべて自己責任なんだから。